貴方に出会うそのために〜イケメン戦国 徳川家康・上杉謙信〜
第6章 安土へ
「烈です。お世話になります、皆さん」
「なぁ、烈。俺のことは政宗でいいからな。敬語もいらねー。これから長い付き合いになるんだからよ」
「では、私も三成で結構ですよ」
「ありがとうございます。じゃあ…乃々さんが呼んでいたように呼んでもいいですか?」
「そうだな。烈とも長い付き合いになるだろうから、好きなように呼んだらいい。だが、立場上、お前は武田の人質だ。全てが自由というわけにはいかないからな」
秀吉さんが釘を刺すように私に言いつけた。
「秀吉は堅いからな。そういえばお前、薙刀振るうんだってな。俺でよければ、いつでも相手してやるぞ」