貴方に出会うそのために〜イケメン戦国 徳川家康・上杉謙信〜
第6章 安土へ
急な政宗の申し出に少し戸惑いはしたけど、思わぬところで稽古相手が見つかって私は少し嬉しくなった。
人質として来たから少し不安だったけど…良かった。みんないい人そう…
ひとり…除いては……
「烈さんは、お美しいのに武芸も長けてるんですね。」
「そ、そんなことないよ…」
三成くんの笑顔で真っ直ぐな瞳を向けられ、照れながら謙遜していると、どこからともなく刺々しい言葉が三成くんに向けられた
「お前も少しは、剣の腕を磨いたら?」
その声の主は家康さん。
優しい笑顔を浮かべる三成くんとは対照的な
冷めた顔。
「さすが家康様。私の剣の心配してくださるなんて。ありがとうございます。」