貴方に出会うそのために〜イケメン戦国 徳川家康・上杉謙信〜
第4章 武田信玄
幸村が苦笑しながら褒めてくれる
「嬉しい。そう言って貰えると、稽古してもらってる甲斐があるね」
「お前が戦に行くことなんてないと思うけど、なんでそこまでやるんだ?」
「え?うーん…楽しいから?」
「……なぜだろう…お前と謙信様が少し被って見えるのは…。黙ってりゃ、可愛い姫さんなのにな…」
嬉しそうに笑う私を見て、幸村が呆れたように小さくぼやいた
「ん?なに?なんか言った??」
「別にー」と言って、幸村はさっさと立ち上り薙刀を片付ける。