貴方に出会うそのために〜イケメン戦国 徳川家康・上杉謙信〜
第18章 貴方に出会うそのために
「あの方は、なんて……」
「条件つけられた。–––ちょくちょく、あんたを連れて顔出せって」
(じゃあ、許してくれたんだ……)
「信長様もあんたのこと、相当気に入ってるみたいだね」
「いや、私じゃなくて家康に会いたいんじゃないかな?」
「それはないでしょ…」
(そうかな……? 信長様は、あの方なりに、家康さんを大事にしてそうだけど……弟的な…?)
「それで……、信玄様は?」
「あー、それは、もう許可得てるっていうか……。まぁ、事後報告でも大丈夫でしょ?」
「え?」
(許可得てるって…、どういうことだろう?)
「にしても、俺があんたを置いていくなんて、よくそんな勘違いできるね。そんなに俺のこと信用してないなら、ほんとに置いてこうかな」