貴方に出会うそのために〜イケメン戦国 徳川家康・上杉謙信〜
第18章 貴方に出会うそのために
「家康さんが『嫌』っていっても行く! 嫌われたって、つい行きます!」
(ずっと一緒にいるって約束した。もう…離れるなんて嫌…。だから…っ)
今にも泣き出しそうな顔で家康さんをじっと見据え、答えを待つと…
「あのね…」
はあ、とため息をつき、家康さんは立ち上がった。
困り顔で、指先で私の頬を撫でる。
「あんたが、そんなんだから……嫌いになったり、するわけない」
(え……)
「黙って行こうとしてたわけじゃ、ないんですか……?」