貴方に出会うそのために〜イケメン戦国 徳川家康・上杉謙信〜
第18章 貴方に出会うそのために
(ダメだ、城の広間にも御殿にもいなかった……。どこにいるんだろう)
家康さんを見つけられず、御殿に伝言を残して自分の部屋へと戻ると…
「あ、帰って来た」
(家康さん……!?)
「ずっと待ってたのに、こんな時間までどこほっつき歩いてたの」
「それは、私のセリフです…っ」
「は?」
ぽかんとしている家康の前に駆け寄り、仁王立ちになる。
「三成くんに聞きました。自分の領地に帰るって」
「……!」
「わ、私も、連れて行って下さい!」
「え……」