貴方に出会うそのために〜イケメン戦国 徳川家康・上杉謙信〜
第17章 その肌に触れる
たどり着いた私の部屋の襖に手をかけながら、家康さんが振り返る。
熱を帯びた瞳が近づいて、私を射抜いた。
「今夜は、我慢、しないから。途中でやめてって言っても、やめてあげない」
部屋へ足を踏み入れ、後ろ手に襖を閉めると、家康さんは私を腕に抱きしめた。
(わ……っ)
どくっと鼓動が跳ねて、身体が一気に熱くなる。
「……やっと、あんたに触れられる」
(家康さん……)
耳元をくすぐる声は、余裕をなくして掠れている。
さっき告げられた言葉だけで、指先から火照りが肌に広がっていた。
「家康さん、私……っ」
「うん?」
(ん……っ)
唇にやんわりキスされ、肩が震える。