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貴方に出会うそのために〜イケメン戦国 徳川家康・上杉謙信〜

第16章 離れない、離さない




「特別な相手じゃなきゃ、男が女に贈り物なんてしねぇよ。」


信玄様に言われて、私は家康さんと過ごした日々を思い出した。


頬に触れた家康さんの指先が
繋いだ指先が
抱かれた時の腕の温もりが

私の心を焦がしてゆく。

素直になれば、

会いたい、
触れたい、
側にいたい

その思いでいっぱいになる。


(私が、特別じゃなくても……家康さんの、側にいたい。例え…違う誰かを思っていても……。)

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