• テキストサイズ

貴方に出会うそのために〜イケメン戦国 徳川家康・上杉謙信〜

第16章 離れない、離さない




「俺が乃々に贈り物する時は、乃々が喜びそうな物は何か?とか、あれこれ考えるんだよなぁ。」


何かを悟ったような言葉に、顔を上げて信玄様を見つめる。


「家康だって、烈のことを考えて、思って、それを贈ったんじゃないのか。」



「ーーーっ……。」


信玄様が優しく笑いかけてくれる。
再び手のひらに視線を落とすと、耳飾りを貰った時のことが鮮明に思い浮かんだ。

ーーーーーーー

『弓の稽古、それなりに頑張ってるし……指南役として、たまには労ってあげる』

ーーーーーーー

ぶっきらぼうに言いながら、少し照れ臭そうにしていた家康さん。

(私のために選んでくれたんだよね……。)


これを選んでくれている、家康さんを想像すると胸が小さく弾む。

/ 335ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp