貴方に出会うそのために〜イケメン戦国 徳川家康・上杉謙信〜
第14章 救出作戦
(助けに来たはずなのに、また、家康さんに助けられちゃった……)
「無事か、家康」
信長様も珍しく安堵の表情で声をかけた
「……はい、一応」
「敵は全員縛り上げた。奴らの目的は、城へ戻ってゆっくり聞くとしよう」
「……世話をかけて、すみません」
「貴様が謝るとは、珍しいこともあるものだな」
家康さんが珍しく、素直なことに信長様が苦笑いしていると…
刀を下ろした家康さんは荒い呼吸を繰り返し始めた。
(すごい汗……! それに身体が震えてる。ケガが、相当ひどいんだ)
顔が紙のように真っ白で、不安が私の胸にふくれあがった。