貴方に出会うそのために〜イケメン戦国 徳川家康・上杉謙信〜
第13章 独りよがり
「武田の姫を寄越せば、お前は逃してやるぞ。」
「悪いけど、お前らみたいな屑どもに、大切な姫は渡せない。」
「……随分な入れ込みようだな。信長と武田の和陸を壊す以外にも、あの姫は使いようがありそうだ。」
「黙れっ!!」
「あの美しくさならば、義元様もお気に召されるはず。」
「……誰が渡すかっ!!!!」
浪人の言葉に激高した家康が殺気を纏って、鋭い一太刀を振るう。
これが合図かのように、敵が一斉に家康に襲いかかったーーーー。