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貴方に出会うそのために〜イケメン戦国 徳川家康・上杉謙信〜

第12章 私の知らない時間




「昨日、言い忘れた。今日の軍議に、烈も連れて行くから支度しておいて。」

挙動不審な私を見て、少し笑みを浮かべると家康さんはいつもと変わらない調子で、去って行って行く。
その姿に昨日のことが夢だったのかと思えるけれど

(だけど……昨日のアレは…)

指先に残るこの熱は夢じゃない。
繋いだ指を握りしめれば、まだ熱りが残っている。
手を胸に当てると、その余韻に私は胸を震わせた。


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