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貴方に出会うそのために〜イケメン戦国 徳川家康・上杉謙信〜
第12章 私の知らない時間
翌日ーーー
朝餉の支度を手伝いながら、私は昨日のことを思い出していた。
一緒に歩いた城下町。繋がれた指先がまだ熱いのは気のせいか。
もしかしたら…家康さんも同じ気持ちでいてくれるのでは…?
そんな淡い期待が胸に膨らみ、私の顔がまたしてもニヤけていく。
「……また、馬鹿みたいな顔してる。」
「お、おおおお、おはようございます。」
不意に現れた家康さんに驚いて声が上ずった。
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