貴方に出会うそのために〜イケメン戦国 徳川家康・上杉謙信〜
第11章 恋情
「……しいて言うなら……刀がほしいですね」
「は?」
「……だって、いざという時必要じゃないですか?薙刀は長くて持って歩けないですし。」
「……あんた、自分が言ってる意味分かってる?刀を使うってことは、相手を傷つけるってことだよ」
鋭い眼差しで言われて、自分が物騒なことを言っていることに気がついた。
「……そ、そんなつもりじゃ。ただ…自分の身を守るために……」
(確かに家康さんの言うとおりだ……刃を向ければ、それは相手を傷つける、ということ……。いくら身を守るためって言っても……そんな覚悟、私にあるだろうか…)