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貴方に出会うそのために〜イケメン戦国 徳川家康・上杉謙信〜

第10章 孤独感




部屋に入ると、力任せにピシャリと音をたてて障子を閉めた。
そのまま畳の上に突っ伏すと、身体にズキン……と痛みが走る。

「私だって……私だって!冷たい人なんて好きじゃない!!」

無理矢理、飲み込んだ感情を吐き出せば、それと一緒に涙も溢れ出た。
身体も痛むけれど、心も痛い。
あんな風に感情をぶつけて、私は家康さんに何を期待していたのか
寄り添って欲しかったのか、慰めの言葉が欲しかった?それとも同情か……


(ただ……独りでいたくなかっただけ……)


寂しい、というその感情が私を再び襲う。
ここには誰もいない。笑い合える人も慰めてくれる人も……。
ボロボロと溢れる涙に声を押し殺して泣き続けると……、私はいつの間にか眠りについていたーーーーー


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