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貴方に出会うそのために〜イケメン戦国 徳川家康・上杉謙信〜
第10章 孤独感
「だから……弱い奴は嫌いなんだよ」
とどめを刺すようなその一言。
「も…もう……いいですっ!!!」
少しも寄り添ってくれない言動に、耐えられなくなった私は、家康さんをその場に残して稽古場から走り去った。
自分の部屋に戻るまでは泣くまい、と唇を噛みしめドカドカと歩く。
頰に薬を塗ってくれたり、抱きかかえてくれたり少しは距離が縮まったと思っていた。
だけど、それは自分の自惚れだったと思うと恥ずかしいし悲しい。
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