貴方に出会うそのために〜イケメン戦国 徳川家康・上杉謙信〜
第10章 孤独感
「三日は大人しくしてって言ったよね?それにはそれなりの理由があるんだけど。これくらいの言いつけも守れないなんて、やっぱり馬鹿なの?」
「……だ…だって」
「だって、何?」
「……一人でいてもすることない。」
「することがないって、大人しくしてるのがあんたの役目でしょ。子供じゃないんだから。それで万が一、怪我が悪化したらどうするの?俺の仕事、これ以上増やさないでくれる?」
(打身くらいで大袈裟……。大人しくって……誰とも話さずに、ただ部屋で一人でいること?)
昨日、今日と置かれた自分の現状を思い浮かべると、私は憤りを覚えた。