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貴方に出会うそのために〜イケメン戦国 徳川家康・上杉謙信〜

第8章 不穏な動き




(この人のこういうところ、いけ好かない)

烈に特別な感情があるわけではなかったが、烈を一人にして万が一、乃々のように拐われるなんてことになるのは避けたかった。



「家康。烈はお前に預けることにする」

「?!」

「烈のことが外部に漏れているということは、城内に内通者がいるかもしれん。烈を城から遠ざけ、あの女に関する情報が外部に漏れんように遮断する。光秀の調査が終わるまで、烈のことは貴様が見ろ」

「だからって、なんで俺が烈を預からなきゃならないんです。世話好きの秀吉さん辺りに任せた方がよっぽど…」」

「いいや、貴様が適任だ。貴様が一番、烈の立場を理解しているだろう。」

信長が有無を言わせない、鋭い眼差しで家康を見据える。

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