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貴方に出会うそのために〜イケメン戦国 徳川家康・上杉謙信〜

第7章 二人の距離




「……」

目を瞬かせたあと、家康さんが居心地悪そうに眉をひそめる。

 「喜んでる場合? 言っとくけど、もっとしごくよ」

「はい、頑張ります!」

気合いを入れて返事をすると、呆れた視線が返ってきた。

「脅しも通じないなんて、ほんと、単純だな……つくづく変な女だね、あんた」

「…はは…」

ヘラっと笑って誤魔化すと、ほんの一瞬だけ……微かに家康さんが笑ったように見えた。


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