第4章 再会と出会い
ハンバーグは肉汁が多く、沖田がかぶりついた途端にフォークを伝って蘭花の指先まで肉汁が溢れてしまった。
「…汚れちまいましたねィ」
沖田は蘭花の手を取ると、自分の口元に引き寄せた。
そして丁寧に舐め始めた。
「…っ…!総悟っ!」
熱い舌の感触が伝わってくる。
さっきのキスよりも心臓が早鐘を打っているのは何故だろう。
沖田は上目遣いに蘭花を見た。
それが私の知らない男の子に見えて、咄嗟に目を逸らした。
すると空いている方の手で、強引に前を向かせられる。
その手が頭の後ろに移動して、グイッと引き寄せられた。
さっきよりも激しいキス。
「…んっ…!…そ…うご…!苦し…!」
蘭花が口を開いた瞬間に、容赦なく沖田の舌が侵入してきた。
驚いて舌を奥に引っ込めるが、沖田の舌が蘭花のそれを絡めとった。