第3章 真選組!!!
* * *
「やったー!総悟ありがとー!愛してるよー♡」
そう言って蘭花は俺に抱きついてきた。
この女は俺の気持ちに気がついているのだろうか。
否、気がついていないだろう。
こいつにとって男は…あの男一人だけなのかもしれない。
少し憎らしくなって両頬を思いっきりつねってみた。
「いったー⁉︎ちょっと総悟ー?こんなかわゆい女の子の顔になんてことするのー⁉︎」
なんでこんな自意識過剰女を好きになってしまったのか。
「…じゃあファミレスでも行きやすか」
「私ハンバーグ食べる!ハンバーグ!」
蘭花はそう言って沖田の顔を覗き込んだ。
「総悟にも一口あげるねー!」
ああ、こんな一言で
俺はまたこの女から離れられなくなるんだ