第1章 トラブルの元
「…旦那ぁ、誰ですかィこの女」
「あー…なんか頭おかしいヤツ」
「ちょっとひどーい!私普通の人だもーん、夜兎だけど」
蘭花が頬を膨らませて言った。
「…夜兎…?」
「そー!どーも神威のフィアンセの蘭花で…」
ドガガガガガガガッ‼︎
「…蘭花…さつきからうるさいネ。ちょっと黙っててもらえるアルか」
神楽の傘からは煙が立っていた。
やべーよ、ぐらさんがキレたよ‼︎
「神楽ちゃあああああああん⁉︎家壊さないでよ⁉︎」
「やっだー、新八さん!私の心配はー?」
天井から声が聞こえた。
蘭花は勢いをつけると、軽々と床に着地した。
「いや…あんたなら生きてると思いましたよええ」