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恋のはじめかた【名探偵コナンR18】

第6章 好きの定義とは


何の音もない薄暗い部屋の中、少し荒くなってきた私達の吐息と、唇を啄む音、それからたまに布の擦れる音だけが、やたらハッキリ聞こえる。

零くんの手が、服の上から乳房の上に重ねられた。そっと、ゆっくりと揉まれて、なんだかもう堪らなくなってきた……

さっきから身体も熱いし、早くその先に触れてほしい。


「零くん……熱い……」

「ん……脱ぐか?」

「うん……」


小さなキスをひとつ額に落として、彼は丁寧に一枚ずつ、私の服を取り去っていく。普段から着てるやつ、そんな大した服じゃない。この服をここまで慎重に扱ったのって、零くんが初めてだ。



下着だけにされた身体をまじまじと見下ろされ。部屋は暗いとは言え、やっぱり少し恥ずかしい。


「綺麗だな……」

「そんなことない……」

「いや。こんなに……女性の身体に触れたいと思ったのは、初めてだ」

「っ、」


嘘だ、と言おうとした唇はキスで塞がれ、舌をキツく吸われる。熱い手のひらが素肌の上を這い回り、乳房を包んでくる。

多分、胸の先は硬くなってる。少し布が擦れるだけでも気持ちよくて……身体を捩って零くんの身体に腕を回す。

ふと目が合って、ゾクゾクするような視線に心臓が跳び跳ね。

自然とまた唇が重なり……キスを繰り返しながら零くんの背中を抱き締める。


「ここ、膨れてるな」

「っん……ぁ……っ」


指の先でソコを弾かれると声が出そうになる。

堪らず彼の服の裾から手を差し入れ、広い背中を直に撫でて両手できゅうっと抱き締めた。

当然、零くんの服は中途半端に捲れ上がってる訳で。キスの合間に彼は上半身の服を一瞬にして脱ぎ捨てた。

それからまたキスに没頭して……

ゆっくり音を立てて離れた唇は、首すじにキスをしながら這っていき、胸元の膨らみを啄んできた。

背中に入り込もうとしてくる手を、身体を捻って許せば、あっという間にブラは取り払われ、次の瞬間には胸の先は零くんの口に含まれていた。


「あっ!……あ、ぁ……っん」

「可愛い……」


舌で転がされて、吸われて、唇で噛まれたり……反対も優しく揉まれながら指で擦られて……

背中が反っては、緩み。

生温かくて甘ったるい、底の無い沼に落ちていくみたいだ。
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