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恋のはじめかた【名探偵コナンR18】

第6章 好きの定義とは


「次はいつ来るといい?」


カウンセリングを終えるにもいい頃合になって、零くんが尋ねてきた。


「次はね、零くんにテストみたいなものを受けてもらおうと思ってる。簡単なテストだけど、一時間はかかるから覚悟してね!えっと……来週私達が空いてるのは、月曜日か水曜日だね」

「どっちも仕事だな」

「じゃ再来週は?月曜以外は大丈夫」

「再来週なら……火曜が休みだ。どうだ?」

「うん、大丈夫。じゃあ再来週の、火曜日ね……同じ時間でいいよね?」

「ああ」


予定をメモして……カウンセリングは終了だ。


「さーて!今日は何食べよっか」

「今日は車で来てるからどこでも行けるぞ」

「あ、そうなんだ……」


そうか。じゃあ今夜はお酒は無しか。今日は金曜日。私は明日休みだから、たっぷり飲めるのになー……って、なんとなく、残念に思う。


「遠くに行くのは嫌か?」

「ううん。ただお酒飲めないんだなーって」

「なんだそんなことか。だったら車を一旦置きに帰って、それからどこか行こうか」





ということで、一度零くんのお家まで車で行く。彼の家はそんなに遠くない所だった。(そしてちなみに綺麗なマンションだった)

車を駐車場に置いて、歩道を歩く。近くにおすすめの店があるんだと。


「ここだ」

「あ!なんかいい感じ」


連れてこられたのは、イタリアン?ビストロ?バル?そんな感じの、気軽に入れる雰囲気の洋食のお店だった。

ほぼ個室のような席に通されて。ビールを頼んでメニューに目を通す。


「うわー……美味しそ。お腹減ってくる」

「実際食べても美味いぞ。ここの料理は色々参考になる」

「零くん料理できるの?」

「割とできる方じゃないかな」

「へえ……すごーい……」


零くんって何でもできるんだな……私、料理苦手。とは言い出せず。目に付いたものと零くんのオススメだと言うものを頼んでいく。

出てきた料理は本当に美味しくて。どんどん食べ進める。


「ん!美味しい!……なんかこれ、ワイン飲みたくなるね」

「頼もうか。ボトル半分くらい飲める……よな?」

「飲める飲める。明日休みだし!どれにしよう」

「……この白は?」

「うーん……私赤がいいかな……」

「じゃあ任せる。好きなの選んで」


値段も高くなく、重すぎず軽すぎず、無難そうなのを選んだ。
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