第5章 光差す窓、温かい背中。
「ぁ……なんで……っ」
「朝からヘトヘトになるまでして欲しいですか?」
「それは……やだ、けど……っ」
「さんは感じやすいみたいですから。手加減してあげないと」
感じやすい……?そんな事ない。昨日あんなになったのは、全部彼のせいだ……それよりもこの今、中途半端に高まってしまった自分はどうすればいい。
頭だけ後ろを振り返る。朝に似つかわしくない、熱を孕んだ瞳と目が合う。
そういえば起きてからちゃんと顔を合わせるのは今が初めてだ……
「おはようございます」
「お、はようございます……っ」
「そんな泣きそうな顔しないでください……何も、これでお終いという訳ではありませんから」
頬に軽くキスをされて、唇が重なり。ずっとお尻の辺りに押し付けられていた熱が、脚の間に入ってくる。
硬いソレが秘部と擦れる。少し動く度に蜜が絡んでいき、ぬるんとソコを滑っては、止まり、また滑り……
「んっ……ぁ……あぁっ、あ、ぁ……」
「さんの腰も、動いてますね……」
「っあ……だっ、て……ぁ……あぁ……」
気持ちいい所にあたるように……腰が勝手に揺れてしまう。
不意に、彼の先の部分が、入口に引っ掛かるように止まり、圧がかかる。でも、それ以上入ってくることはなくて……
「……ヒクヒクしてますね、ココ」
「ぅあぁ……ねぇ、っ……ぁ、あぁ……」
「欲しいなら、ちゃんと、強請って……」
後ろからとびきり甘い声で囁かれ、耳の端を弱く噛まれる。もう頭の中が沸騰しそうなくらい熱い。
「あ、ぁ……ほし、ぃ……おねがい……っ」
またクスッと笑われた気がして……硬いソレが少しずつ押し入ってくる。この感じ……やっぱり彼のは、どう考えても大きい……
「あぁ……あ、あぁ……」
「やっぱり……っ、狭い、ですね……」
歓喜に震えてるのか。身体の中心から指先まで、痺れるような何かが広がっていく。
壁を押し広げながら深い所まで辿り着いた彼に、緩く奥を刺激されると……もうダメだ。涙が横へスっと流れていって……また自分が自分じゃないみたいになってくる。
「あ、あぁ……ね、きもちいの……それ、もっと、ぉ……」
「ええ……たっぷり、してあげますから」
「ん……してっ、して……あ、あぁ……あ、あぁ……」