第5章 光差す窓、温かい背中。
私に予定が無いのをいい事に、彼の指先の動きはどんどんエスカレートしていく。
肩に背中にキスをされる度に身体の力が抜けていき、彼の手の中ですっかり膨れた先端は優しく擦られ、そこから甘い痺れが全身へ広がっていく……
朝からこんな事……と思ってた筈なのに。
「あっ……は、ぁ……んっ」
「こうするの、好きでしたよね……」
「あぁっ!ぁ、あぁ……っ」
……すごく気持ちいい。乳首をキュッとつままれ、先っぽを濡らした指先で擦られる。昨夜の行為の記憶が蘇り、身体の奥が切なく疼いてきた。背中が反って、小さく震え出す。
「でもコッチの方が、もっと好きですね……」
手が脇腹を通って、お尻を丸く撫でてお腹の方へ回り、足の間から秘部に差し込まれていく。と、フッと後ろから小さな笑い声。
「もうこんなに濡らしてるんですか……」
「……っ!あなたが、触るから、でしょ……っあぁ、ぁ……あっ!」
蜜の絡んだ指で秘芽を撫でられると、腰が勝手に揺れてしまう。昨日も何度も思ったけど、やっぱり、この人すごく上手だ……
「脚、上げて……僕の身体に乗せて……」
「あ、ぁ、あぁ……っ……」
片脚をなんとか上げて、すぐ後ろの彼の脚に乗せ、引っ掛ける。
秘芽を弄っていた指が溝を縦に何度か往復すると、クチュクチュ音が立つ。彼の言う通り、私本当に……すごく濡れてる。
入口の周りをクルクルと押し回されて、重ねられた長い指が入ってくる。
「っあぁ……ぁ、あ……」
「ココ、ですね……」
見事にいい所をグッと押されて、腰が跳ねそうになる。指でソコを押されるのと同時に秘芽が手の平で押されて、擦られて……もう堪らない。
「んあっあぁ……そ、こ……い、い、きもちい……あぁっ!」
「おや……素直で何よりです」
「あっあっ、あ、ああぁ……」
次第にソコから立つ水音も大きく激しくなり、恥ずかしい……でも気持ちいいのだ、もっとして欲しい……
限界はすぐに近付いてきた。身体が強ばって震えて……彼の腕を強く掴む。
「あ、あぁ……も、だめ……い、きそ……ぁ、あぁ……」
「……まだ朝ですから。この辺にしておきましょうか」
「!?……っは、ぁ、ぇ……っ?」
急に愛撫の手は止まり、離れていく。
空っぽになったナカが、切なく収縮する……