第5章 光差す窓、温かい背中。
アラームに起こされるでもなく自然とベッドで目覚めて、もう少し寝ようかとウトウト寝返りを打つ。今日は休みだ。
今の今まで自分の身体が触れていなかった部分の寝具は少しひんやりと感じる。
誰かが一緒なのと、一人なのとでは、やっぱり全然違う……ふとまた、あの日の事を思い出してしまう。
目を覚ますと部屋の中は暗く、まだ外も薄ら明るいくらいの朝方。身体を少しだけ動かすと、明らかに温かい何かに背中の一部が触れていることに気付いた。
昨日クタクタに疲れ切って、裸のまま寝たんだった。後ろのこの温かさは考えるまでもなく、疲れる原因を作った彼だろう。
私、すごいことしてしまったんだな。
会ったばかりの男の人と……こんなことになるとは……
そーっと後ろを振り返ってみると、その彼は目を閉じて静かに寝息を立てている。整った綺麗な顔。男の人の癖にお肌も綺麗だ。
またそーっと元の方向へ頭を戻すと、欠伸が出た。声は出さないけど、大口を開けて、身体を伸ばす。
すると後ろから彼の腕がお腹の辺りに伸びてきて、抱き締められる格好になる。
あれ?……この人起きてる?寝てる?
どうするべきか迷いそのままでいたら、更に強く抱き締められて、背中がピタりと彼の肌にくっついた。
首筋に顔を埋められ、吐息がくすぐったい。彼の手は、乳房へと上っていく。
「あの……起きてます?」
「……寝ています」
「うそつき……っあ……」
首筋にキスされて、乳房をふにふにと揉まれる。
それに……お尻に硬いモノがあたってる感触が……いや、あたってるんじゃない、擦り付けられている。
一気に自分の体温が上昇してくるのを感じる。
朝なのに……朝だから?
「僕の寝顔、見ました?」
「……見ました」
「変じゃなかったですか?」
「へ?……全然、きれいでしたけど……」
「ならいいんです。寝顔に自信が無いもので」
「……自信持っていいと思いますよ」
「ふむ。アナタの寝顔も中々良かった」
「そう、ですか」
「まあ、感じて乱れている時の方が僕は好みですけど」
「……朝からそういう事言わな、っあ!ぁ……」
胸の先をくいっと摘まれた。いつの間にか膨れていたソコをくにくにと弄ばれ、更にお尻に強く押し付けられる彼のモノ。
「今日はお休みだって、言ってましたよね?」
「そ、だけど……」