【ヒプマイ】よふかしのうた : R18 : 短編集
第1章 ※最初から兄妹じゃない 一郎
「あっ…ん!や、っう、んあぁ!い、一兄…っ!」
「…」
目の前が白く弾けた瞬間、唇に蓋をされ、くぐもった声が口の中で反芻する。きゅうっと一兄の指を締め付ける。ひとしきり口内を舐った後、一兄が顔を離し指を引き抜いた。そのときに膣内をする感覚にも、びくっと反応してしまう。私の厭らしい蜜で濡れた指を徐に口元へもっていくと、なんの躊躇もなくぺろっと舐めた。
「ははっ…初めてイッてこんなに濡らしちまうんだな」
可愛い、と愛おしげに目を細めて笑った。
私はまだ息が整わなくて、静かに深呼吸をしながらそれをぼんやりと見つめていたのだが、ジー…とチャックを下ろす音が聞こえて、ハッと前を見つめた。
一兄が煩わしそうにズボンと下着を一緒にずり下げると、ぼろんっという効果音が出てきそうなほど大きく反り立ったソレが出てきて、思わず喉から小さな悲鳴が漏れる。一兄は数回それを扱き、手慣れた手つきでゴムを取り付けた。どこか他人事のように眺めていたのだが、割れ目に熱いソレを宛てがわれてから急に事の重大さを感じた。
今更すぎる気もするが、これ以上先に進んだら本当の終わりのような気がして。
私が足をバタつかせようとするよりも早く、両脇に私の太腿を抱え上げられる。
「い…一兄…!駄目…っ」
「…ごめん、止めらんねぇ。優しくするから…」
「でもっ………ん、やっ、あぁ…っ」
言葉を続けようにも、一兄のソレがぐちぐちと割れ目を往復し、すっかり敏感になってしまった核をこすられて、出てくるのははしたない喘ぎ声。
「………挿れるぞ」
「ひっ、やっ、ま、まっ……んあ…っ!くぅ…っ」
ずぷぷ…と指とは全く違う質量のものが、入り口をこじ開けて入り込んでくる。めりめり、と音がしそうなほど私の膣内は狭く、一兄のソレは大きい。
「い…ったい…!い…っ」
「くっ…きっつ…力、抜け、」
「むり…っ、分かん、ない…っ」
そう悲鳴にも近い声で漏らすと、指でした時と同じように一兄の顔が近付き、唇を重ねられる。舌を絡め取られ、丁寧に歯列をなぞるように舐め上げられ、また自然と力は抜けていく。
一兄が少しずつ、少しずつ私のナカに入ってくるのを感じた。そして漸く全部収まりきったのか、一兄の動きが止まる。