第4章 ※愛しているのに　銃兎

れろりと突端を舐め上げ、そのまま口内に含む。強く吸い上げたり舌先で転がしたり、カリリと甘噛みをしたり。待ち望んだ快感に体が震え、ガチャガチャと手錠の音が鳴る。唾液の厭らしい音と銃兎の吐息が重なり、私の脳内は蕩けていた。ゆっくりと胸から腹までをなぞり、いやらしく内腿を撫でられぴくりと足が跳ねる。何度か手を滑らせた後、下着の上から中心部を2、3度上下に擦った。


「もう濡れてるな…胸だけでそんな気持ち良かったのか」
「うっ…い、いちいち言わないで…」


ピチャピチャと水音を楽しむように中心部を叩かれ、そのもどかしい感覚にも体は素直に反応する。無意識で強請るように太腿をすり合わせると、銃兎が意地悪く微笑んだ。


「ちゃんと声に出してどうしてほしいのか、言ってみろよ」
「……っん、」
「じゃないとずっとこのままだぞ」


下着越しに陰核を優しく擦られ、じわじわと快感が下腹部から迫り上がってくる。けど決定的な快楽に繋がるものではなくて。また私に言わせようとする銃兎にムッとしつつも、私はギュッと目をつぶって羞恥に耐える。


「ちょ…直接、触ってほしい…」
「…まあ、及第点ってとこだな」


銃兎が私の下着を抜き去り、もうぐしょぐしょになった秘部に中指をあてがうとぬぷぬぷとゆっくり奥まで挿入した。何度か抜き差しするうちに水音は大きくなっていき、そしてある一点を重点的に押し上げ引っ掻く。


「あっ、あっ、やっ…んっう…」
「こっちも可愛がってやるからな」
「えっ…あっ、あああっ！やっ…んぁっ！」


私の弱いところを攻めながら、ぷっくりと赤く膨らんだ陰核にじゅるりと吸いつかれる。口で上下にしごかれ、私の腰はガクガクと震えた。指の動きが早くなるにつれて快楽の波も大きく押し寄せてくる。一際大きな嬌声と共に、私の視界は真っ白に弾けた。


「はっ…はぁ、はぁ…」


胸を上下に大きく動かし呼吸を整えている間に、銃兎はゴムを手際良く自身のモノに装着した。汗ばんで濡れた前髪をかきあげ、私のことを見下ろす瞳は欲に孕んでいて。達したばかりだというのに、身体は早く銃兎が欲しいと訴えていた。


ぬちゅぬちゅ…と銃兎がソレを秘部に何度か擦り付けるたびに小さく体が跳ねる。太腿を支える銃兎の腕に手を添えながら、涙目で銃兎を見上げた。