【ヒプマイ】よふかしのうた : R18 : 短編集
第4章 ※愛しているのに 銃兎
存外優しくベッドに投げ出され動く暇もなく銃兎が覆いかぶさる。頭上で両手をひとまとめにされたかと思えば、ガチャンッと嫌な音がした。
「……なんで、手錠なんか」
「お仕置き、だからな。抵抗できねぇようにだよ」
腹の上に跨がってシャツを脱ぎながら見下ろす視線に、不覚にもキュンと身体が反応する。
チュッチュッとリップ音をたてて首から鎖骨にかけてキスを落としながら、するすると胸元のボタンが外されていく。完全に前が開いてブラジャーが露わになり、ジュッと一際強く下着と肌の境目辺りを吸われた。くっきりと赤い跡がつく。銃兎は満足そうにフッと微笑むと、ブラジャーをずり上げた。
ふるん、と乳房が揺れ外気に曝け出される。つつーと指が肌を滑ったかと思えば焦らすように乳輪のあたりを指でなぞられ、くるくると楽しそうに回る。
「ん?まだ触ってもいないのに乳首が赤く膨らんできてるぞ?」
「じゅう、と…っ、焦らさないでよ…」
「人にモノを頼む態度がそれか?」
「…っ、さ、触って…くださ、い」
「ふふっ、触るだけでいいんだな?」
「え…んっ、うぅ、あぁっ…!」
くにくに、といきなり指先で乳首を押し潰され身体がビクンと跳ねる。かと思えば突端の方を優しく擦りムズムズとしたような甘い痺れが走る。ピンっと弾いたり早い動きで引っ掻かれたり、私は途切れ途切れに喘ぐことしかできなかった。
でも、指で触られるだけではもどかしい。だっていつもなら…。
「…物足りなさそうな顔だな?」
「ひゃっ…」
ふう、と突端に息を吹きかけられ、びくりと身体が反応する。それを下から見つめ楽しそうに笑うと、チロリも赤い舌を覗かせた。舐めてくれるのかと期待したが、一向に口に含まれる気配はない。
「どうした?そんな不満そうな顔をして」
「……っ、意地悪っ」
「何言ってんだ、これはお仕置きだぞ」
私が言うまで行動に移してくれないらしい。自分の胸を舐めて、なんて言葉にするのは相当恥ずかしい。触って欲しいと言うのもわりと勇気がいったというのに。唇を噛みしめ、視線を逸らしながらボソッと呟く。
「…………て」
「ん?」
「っ、な、舐めて……っ」
「何を?」
「うぅ……わ、私のち…っ、乳首!舐めてくださ…やっ、んぅ…そんなっ、急に…っあ!」