【ヒプマイ】よふかしのうた : R18 : 短編集
第2章 ※いつでもその覚悟はできてる 左馬刻
入り込んできた舌から逃げようと引っ込めたのに、それを許さないと言わんばかりに執拗に口内を舐る。顔を背けそうにも、がっちり顎を固定されてしまって動けない。
捕らえられてしまった舌が、左馬刻さんの舌と絡み合ってくちゅくちゅと厭らしい水音を奏でた。ちゅ…っと音をたてて唇が離れ、左馬刻さんが額を合わせて私のことを見つめる。
「…悪ぃ、言い訳は後でさせてくれ」
「え…?あっ、や……っんあ…っ!?」
ずん…っと左馬刻さんのモノが私のナカを貫く。突然の刺激に、私は顔を仰け反らせて瞬きをすることしかできなかった。ゆるゆると出し入れをし、最奥を突かれるたびに意識が飛びそうになる。
「あっ…はっ、ど、して…っんあ!」
「悪ぃ…我慢できなかった…くっ」
左馬刻さんに右脚を抱えられ、ぐぽぐぽと容赦なく奥まで突き上げられる。左足ももはや地には着いておらず、半ば壁に押し付けられるようにして打ちつけられた。快感を逃す術が無くなり、与えられる刺激全てを受け取ってしまう。
左馬刻さんは私の良いところを知り尽くしていて、さっきからそこばかりを擦り上げてくる。ずちゅずちゅと何度も膣内を出し入れされ、はしたなく嬌声をあげることしかできなかった。
「ん、あっ、い、いく…っ、イッちゃ…っ」
「あぁ…俺も…っ、うぐ…っ」
左馬刻さんが一際強く突き上げたと共に、もう何度目かしれない絶頂を迎える。左馬刻さんも達したようで、一瞬息を詰めて私の肩に寄り掛かった。いつの間にゴムをつけたのか、中に注ぎ込まれるような感覚はない。
「……好きだ、。お前のことしか見てねぇし、考えれねぇよ…」
「…っ、じゃ、じゃあ…あの女の人は、何だったんですか………って、ひゃっ、え、な、何でまた大きく…?」
「そんな顔で俺のこと見るからだろうが…説明は後だ。とりあえず今は抱かせろ」
そう言って質量を取り戻した左馬刻さんは、今度は私の両脚を抱え込んだ。そしてまたゆっくりと抽送が始まり、私はこれから襲う快感に覚悟して目を閉じた。
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一晩中鳴かされ意識を飛ばした後、目を覚ますとベッドの上で、隣では左馬刻さんが煙草を吸っていた。大丈夫か?と体を労われ、大丈夫だと答えると、左馬刻さんが今回の出来事の一部始終を語ってくれた。