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【ヒプマイ】よふかしのうた : R18 : 短編集

第2章 ※いつでもその覚悟はできてる 左馬刻


はぁはぁ、と肩で息をし、呼吸を整えようとしているのにも関わらず、左馬刻さんの指がまた動き出す。


「まっ…!んぁっ…あぁ!」


イッたばかりで敏感な膣内は、簡単に快楽の道へと誘う。きゅうっと切ないほどに左馬刻さんの指を締め付け、指の感覚をより鮮明にしていく。ぐちゅぐちゅとはしたない音が絶え間なく続き、透明な蜜が足を伝った。


もう自分の足で立つことはできず、左馬刻さんの左腕が辛うじて私の体を支えている。また絶頂の波が全身に押し寄せ、ビクビクッと体を揺らした。


「…はぁっ、あっ、ま、これ以上、無理…!」
「まだいけんだろ…意識飛ぶくらいイッちまえや」


また左馬刻さんが耳を舐め上げ、耳朶を甘噛みした。その瞬間に全身に甘い痺れが走って、簡単に絶頂へと達してしまう。なのに左馬刻さんは指を動かすことをやめない。絶え間なく与えられる快感はあまりにも過ぎたもので、思わず涙が零れ落ち左馬刻さんにやめて欲しいと懇願していた。


それを見て、左馬刻さんの動きが一瞬ピタリと止まる。私は嗚咽しながら左馬刻さんの腕に縋った。


「もっ……やだ…私のこと、嫌いなら…放っておいて…ください…!」


いつもなら、一度絶頂に達したら必ず私の頭を撫でて優しくキスしてくれる左馬刻さん。でも今の左馬刻さんは、私の声には全く耳を傾けずただ意地悪な言葉と共に絶頂へと追いやってくる。正直、恐怖を覚えた。


「…は?俺がお前のこと嫌いなわけねぇだろ」


そう言われても、どうしても信じることはできなかった。


「…じゃあ、あの女の人とラブホに行ったのはどう説明するんですか?」
「…っ見てたのか」
「今までも…っ、女の人の香水の匂いさせて…っ、夜遅くに帰ってきて…もう、私のことなんて飽きたんでしょう…!?」


声を荒げて、どこにもやり場のなかった怒りを左馬刻さんにぶつける。もういい。どうせ嫌われてしまったのなら、面倒くさい女に成り下がってしまってもいい。


「私…左馬刻さんと付き合ってても、ずっと不安で…!私なんかよりも、似合う人がいるんじゃないかって…」
「…」
「だから私は…左馬刻さんが他の人を選ぶなら…黙って消えようと、思ってたのに…どうして…っ」


こんなことするんですか、そう言葉を続けようとしたのに、左馬刻さんに唇を塞がれたことによって出来なかった。
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