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羅生門 -幸-

第6章 花火



「····芥川くん?」

ぱくぱく
(花火の音で僕の言葉が消された)


天音が··好き


「···また見たいと言ったんだ」

ふわっ
「そうだね。私も」


ぎゅっ
「芥川くんが好きよ」


とくん···。

その言葉が欲しかった。


花火の音
きらきら

深い海に僕は助けられた。


ーーーー····

「芥川くん眠いかな?時間帯には寝てる時間だけど」

こくり··。
「大丈夫···まだ···」

「芥川くん、おいで」

「えっ?」

「今日は特別だからね。抱っこしてあげる」

「~~··っ、銀には」

ふわっ
ぎゅっ


「内緒だ」

「そうね、おやすみ」


☆☆☆


パタン
(芥川くん疲れていたんだね。ぬいぐるみを大事に抱きしめてる)


「····遅い」

びくっ
「お疲れ様です太宰さん」

「何処にいたの」

「···空の勉強してました。」

「そ。早く来てね」

「分かりました(この方も)」
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