第6章 花火
がやがや
「これが··祭り」
暗い世界から明るい世界を見せてあげたい。
「人がたくさんいるから離れないように、手を繋ぎましょうか」
「僕の手は····汚い」
「そんな事ありませんよ。芥川くんの手は」
ぎゅっ
「天音···!」
「優しい手ですよ」
ぽぽっ
「~~··///」
「さて、どこから回りますか?」
「···あれが食べてみたい」
芥川くんが指さすのは
「わたあめですね。買いに行きましょ」
「僕···いっぱいはいらない」
「そしたら大きいのを1つ買って一緒に食べましょ」
「うん」
まつりとは
無縁かと思ったが···
「どうぞ芥川くん」
「ふわふわ···甘い···」
「食べれるだけ食べていいですからね」
まつりとは···わたあめのように···甘いのか