第5章 はなびら
「撫子の··耳飾り··つけてくれ··僕を、愛して」
「芥川くん····」
「違う···苗字ではなく···」
「···り、龍之介···」
ふわっ
「うん··天音···好き」
ぎゅう····
「龍之介···くん、ありがとう」
あたたかい。
ーーーーーー·····
「···ピアスつけたの?」
「あっ、はい」
「ふーん···(撫子の花言葉)」
いつも私を愛して
がたん
「ちょっと耳飾り見せて」
「?、はい」
さらっ···
(天音に似合う色使ってる)
はらたつ。
なんで私より先に何かを欲するんだろ。
なんであんなに幸せな笑顔なんだろ
❦ℯꫛᎴ❧