第1章 甘くて強いチョコレート
「んんっ・・・あっ・・・」
は立っていられなくてラッドの肩に腕を回した。
「おいしいよ、・・・」
ラッドは唇を離すとフッと笑った。
「続きは部屋でしよう」
ラッドは体を離すと、を横抱きにした。
突然視界が変わり、は焦った。
「あっ・・・一人で歩けます!」
「こんなにふらついてるのに?」
「それはっ・・・」
(ラッド様のせい・・・)
「いいから、今日は俺の腕の中にいろよ。ラッピングのないチョコをもらうから」
ラッドはニッと笑う。
「・・・はい」
は赤くなって頷いた。
「いいこだ」
ラッドはの頬にキスを落とした。
甘くて強い香りに包まれて、2人は蕩けるような甘い夜を過ごした――