第3章 三月三日
「さぁ、僕の部屋に行きましょう」
私と宗次郎さんは宗次郎さんの部屋に向かった。
お内裏様とお雛様・・・・・・二人の関係は・・・・・・確か・・・・・・。
「雛祭りを模した祭りですけどね、本当の雛祭り以上ですよ」
えっ?
宗次郎さんが宗次郎さんの部屋――無間の間を開けて私達は中へ入った。
「時音さんは奥で着替えますか?」
「本当に着替えていいんですか?」
しかも初めて入る・・・・・・宗次郎さんの部屋・・・・・・。
こんなに広いんだ・・・・・・。
「いいですよ」
宗次郎さんが微笑んだ。
「奥の部屋はあちらです」
宗次郎さんが指差す場所へ私は行った。
少し暗くて・・・・・・箪笥(たんす)と本が少し・・・・・・そして箱・・・・・・がある場所だった。
宗次郎さんの服とかが箪笥に入ってるのかな・・・・・・。
いつもここで着替えているのかな・・・・・・。
そう考えると胸の鼓動が高鳴った。