• テキストサイズ

イケメン戦国~美しき乱世に舞う~

第3章 胡蝶蘭~嫌がらせと久しぶりの対面~




そして再び私の目の前に来ると


「『政宗』でいいからな?敬語もいらねぇ。かしこまんなよ?」

「え...あ、うん...」

「ほら、言ってみろ」

「まさ、むね...?」

「良し」


そう満足そうに笑った。



「じゃあ、まずは食うか!」

「え、こんなに......いいんですか......?」



恐る恐る尋ねると武将たちはそれぞれ頷いていた。
きっと今まで会おうとしなかったのは...この為?



「貴様は我慢強いからな。耐えきれなくなる前に頼れ」

「......はい...すみません......っ」

「怒ってなどおらん。貴様を傷つけられんのは癪に障る」

「...あ...」

「それに貴様はもう少し欲張れ」

「はい...?でもこんなに良くしてもらって...欲張るなんて...っ!」

「なら、貴様にはまず頼ることを覚えてもらう」

「頼る、こと...ですか...?」

「それがよろしいかと存じます。六花は無欲すぎる...ついでに乱世について教えておいても損はないかと」

「必要か?」

「なに、知っておいて損はないだろう?後、俺達を知るいい機会でもあるだろう」

「それについては賛成します」

「家康もか...」

「何も出来ないよりかはマシかと」

「なら、私は読めそうな書物でも御用意致します」

「...書物...?」

「はい!暇がある際にお読みできれば...」



三成くんは相変わらずキラキラと笑顔を輝かせている。



「なら、貴様にはまずは学問を学ばせてやる」

「...がくもん...です、か...?」

「あぁ。貴様らが五百年後から来たと申すなら、この時代の事を知れ。何分、そ奴らも学んでおる。貴様に関しては怪我が治り次第、そうしようと考えていた所だ」

「!!」

「...どうだ?」

「...よろしければ...お願い、します...!」


そう言うと信長様は満足そうにわらった。


その周りを見渡せば、見守るように笑う武将達がいた。





多分、ここは暖かいところなんだろう。
あの場所とはちがい...。





「りっちゃん!頑張ろうね!」

「うん...!」


/ 42ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp