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イケメン戦国~美しき乱世に舞う~

第2章 胡蝶蘭~すべてのはじまり~




六花が困惑している頃、広間にて軍議が行われていた。
上座に信長。
その下の両端に秀吉、光秀、三成、家康。
そして...もうひとりの武将、政宗。

「こいつらが信長様を救ったのか?」

「はい!信長様もそう仰っています」

「家康、あやつの怪我はどうだ」

「はい。刀傷は思いのほか深い為、暫くは安静でしょう。後に発熱も起こすと思われます...あとは背中にあった痣については本人に確認せざるを得ないかと」

「刀傷??」

「あぁ、俺を庇った際の傷だ」

「へぇ、そいつは面白そうだな」

「面倒なことは避けたいですね」

「それで信長様。この者たちはどうしますか?」

「あぁ、子奴らには城にいてもらう。どちらにしろ、六花は怪我で動けんだろう。化粧でも花札でも好きに遊ばせてやれ。ここの縁の姫として扱う」

「ですが...」

「六花に俺を殺せるとでも申すか?」

「いえ......もしもそのような事があれば...!」

「ふん。貴様ら、この俺に幸運を運び込め」

「「よくわかんないけど、はーい!」」

ふたりは相変わらずに呑気だ。
その様子に信長も満足そうにしていた。

「にしても、褒美は何が良い」

「「着る服くださーい!」」

「はぁ、そこら辺の女と変わらないじゃん」

「確かにな」

武将らはため息をついた。
ただ、この時は誰も予想もしなかった。




─────恋の吹雪が巻き起こることも。



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