【進撃の巨人】人類最強と死にたがり少女【リヴァイ】
第10章 ▼前夜▼
「っ……兵長?何を………っ!!」
無駄に大きなソファーの上、倒れた私の腰の上に馬乗りになる兵長。
い、意外と重い……。
「…………」
「………え、っと……」
何も言わずにただただ見下ろされる数十秒間。
……なかなかに気まずい。
「このあとどうなるか……そのくらいは奴に教わらなかったか?」
だんだんと近づいてくる兵長の顔に、片手で解かれていくベルト。
「えっと……もしかしなくとも私危ないですか?」
「状況判断がおせぇな。ったく、もしこれが俺じゃなかったらどうするんだ」
するりと脱がされていくジャケット、はだけるブラウス。
「兵長じゃなかったら……多分もっと早く逃げてます」
「……その煽り方も奴の指導の賜物か?」
「いえ……んっ……」
はだけた鎖骨に口づけをされ少し声が漏れる。
「……くすぐ、……ったいです……兵長……」
舌が肌を伝う感覚。……どうも変わった感触だ、当分慣れそうにない。変な声が出そうだったので左手のひらを噛む。
兵長は相も変わらず無表情だ。