【進撃の巨人】人類最強と死にたがり少女【リヴァイ】
第10章 ▼前夜▼
「……ところでハンジといえば。妙なことを聞いていたらしいな」
「妙なこと、ですか?」
はて、何か言っただろうか。
「俺を犯罪者にしようとかなんとか」
「ああ、その話ですか」
じっと立っているのもそろそろ限界だ。足が痛い……
「っ……別に兵長を犯罪者にしようとした覚えはありませんが」
「ああ、別に座ってかまわねぇぞ」
「……そうさせていただきます」
大人しくソファーに腰掛けると、逆に立ち上がりこちらへと歩いてくる兵長。
「俺はお前のペースに合わせてやるつもりだったが、ハンジにヘタレだのなんだの言われて俺は丁度今気が立っている」
「……えっと、つまりどういう意味です?」
トンっと肩を押されバランスを崩しソファーへと倒れこむ。