【進撃の巨人】人類最強と死にたがり少女【リヴァイ】
第2章 悪魔
少し歩けば団長の執務室への入り口が目に入る。兵長はノックもせずに入っていく。
「エルヴィン、俺だ」
扉を開いてから言うのは果たして意味があるのか、と思ったが私は黙った。
「………っ!!」
奥に座るのはいつも通りすました顔をした金髪の悪魔。殺意を押し殺し、睨む程度にとどめるので精一杯だった。
「連れてきてもらってすまないな、リヴァイ。2人ともそこにかけるといい」
どかりとソファに座り込む兵長の隣に、小さく腰掛ける。
「……さて、君が私を憎む理由はなんとなく理解しているつもりだ。しかし君の罪を不問とした以上、問わねばならないことがある」
「……なんです」
口を開くのは最低限にしよう。あまり開くとつい暴言を吐きそうだ。
「君は人類の敵か、否か」
「っ!!」