【進撃の巨人】人類最強と死にたがり少女【リヴァイ】
第8章 距離
「そういえば関係ねぇんだけどよ、アリスって誕生日いつなんだ?」
食後の午後の訓練までの休憩時間、私は談話室でコーヒーを飲む皆さんに混ぜてもらっていた。
「……?誕生日、ですか?」
「リヴァイ班ではね〜毎年皆の誕生日祝いあってるの。リヴァイ班っていうか、最初は兵長の誕生日を皆で祝ってたんだけど、なんかだんだん楽しくなってきちゃって今は皆の祝ってるんだ。まあ私たちが勝手にやってるだけなんだけどね」
兵長の誕生日……そういえば、晴れて恋人同士になったわけだし、誕生日だの、その辺りのイベントにもちゃんとのっかかった方がいいのだろうか。
誕生日なんて祝った経験も祝われた経験もない。
私は首をかしげる。
「アリスも加われば一年で6回も祝わなきゃいけなくなるな!」
「大変だけど兵長もパーティのときはご機嫌だし、何より楽しいしね〜」
リヴァイ班の皆さんはどうやら、騒がしいのが好きらしい。
……知らなかった、これも昔のままじゃあ気付けなかったことだろう。