【進撃の巨人】人類最強と死にたがり少女【リヴァイ】
第8章 距離
「あ、アリス!!もう大丈夫なの?!」
「ええ、ようやく医務室から出してもらえました。まだ訓練には復帰できませんが、その……」
言え、言うんだ私。何度も枕に向かって練習したはずだ、その一言を……。
プレートを手に立ち尽くすペトラさんに私は頭を下げて言葉を絞り出す。
「……一緒に、ご飯……食べさせていただけませんか……」
「………!!」
恐る恐る顔を上げると、満面の笑みでこちらを見つめるペトラさん。
「え、えと………」
「いいよ、行こっか!あっちにオルオたちもいるから、みんなで一緒に食べよ!」
「は、はい……!!」
ペトラさんに手を引かれ、端の方のテーブルに行くと前回同様、リヴァイ班の皆さんが固まっていた。私はペトラさんの横に腰掛ける。
「あ、あの……前回の壁外調査の際はご迷惑をおかけして、本当に……」
「ああーーーアリス!!元気になったんだな!!無事でよかった!!」
グンタさんが半泣きで迎えてくれて、スープの中に入っていた野菜を少し分けてくれる。
……私は子供か。