【進撃の巨人】人類最強と死にたがり少女【リヴァイ】
第8章 距離
「アリスといえばリヴァイ、進捗は〜?」
近寄ってくる顔面に一発グーを入れる。
「一昨日キスしてやったくれぇだ。そっからは進んでねぇよ」
「ってことはちゃんと返事もらえたんだ!!それはよかった!!」
ケニーの野郎が偏った知識を教えたせいで遠回りにはなりそうだが、一から自分で教えるってのも悪くはない。
これはこれで楽しむことにした。
「なんだ、アリスとリヴァイはそういう関係になっていたのか。てっきりアリスはシアルのことを忘れらずにいるのかと」
「……まあ、忘れちゃいねぇだろうな」
アリスとシアルの関係は今となっては本当に確認のしようがない。恋愛感情に疎いアリスに聞いてもわからないで済まされそうだし、当時仲のよかった班員はもういないわけだし。
正直自分の女の中に昔の男がいつまでもいるのは気に入らねぇ。が、アリスが幸せを知るきっかけなので仕方がないと割り切ることにした。