• テキストサイズ

【進撃の巨人】人類最強と死にたがり少女【リヴァイ】

第7章 知らない感情


「あの、兵長」

「なんだ」

「好きです」

「……あ?」

「好きだと言われてその顔でその反応ですか」

私の死にたいを、生きたいの意志と捉える、そう言ってくれたのだ。生きる理由も死ぬ理由もわからない、幸せの意味もわからないこんな私を愛すると言ってくれた。
……もう一度、人を信じようと思わせてくれた。

「……私、失うことが怖かったんです。だから強くなって、大事なものを自分で守れるようになりたかったんです。でも、……私は失った」

「はっ、女に守られてばっかりだなんて格好つかねぇなシアルも。……安心しろ」

私の頭をガッとつかみ、自分の方へと向かせる兵長と目があう。

「心配しなくても俺はお前よりは強えよ。そうでなくともな、……守って、守られて……そんな関係でいいんじゃねぇのか」

守って……守られる?
……守られる……考えたこともなかった。
/ 375ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp