【進撃の巨人】人類最強と死にたがり少女【リヴァイ】
第7章 知らない感情
しばらく歩くと兵舎裏の丘が見えてくる。病み上がりのため、歩くとすぐに息が上がってくる。
「体力落ちてんな」
「まあ……え、ちょっ……兵っ……!?」
ふわりと体が持ち上げられる。横抱きにされ意外と扱いは丁寧だった。
「こっちのが早ぇ」
「……いつも思うんですけど、兵長小柄なのにどこにこんな力あるんですか」
「可愛げのねぇ反応だな。あとお前に小柄呼ばわりされる覚えはねぇ」
照れ隠しだ、密着度が高い。暴れる気力もないので大人しく抱かれる。
「そういうお前も小柄な割には意外と……」
「調査兵団兵士なんですよあれだけ訓練していれば筋肉だってつくに決まってるじゃないですかそうしていれば自然にお腹も空くわけでこれは人間というより自然の摂理なので決して私が太っているわけじゃあないですし平均体重は余裕で切ってますしよって導き出される回答は兵長が女の子を抱えたことがないという経験不足から……」
「人はな、言い訳をするとき饒舌になるんだ」