【進撃の巨人】人類最強と死にたがり少女【リヴァイ】
第6章 心臓を蝕む
なんと言われるだろうか、また怒られてしまうだろうか。
指先が震える。
「……気分はどうだ」
「……まあまあ、ですかね」
様子を見にきてくれたのは素直に嬉しかった。でもあの命令違反……。捨てられる前に、嫌われて仕舞えば悲しくはないのだろうか。
ああもう、矛盾だらけのこんな自分、本当に大嫌いだ。
「寝起き早々百面相しやがって、気持ち悪りぃ」
「女の子に気持ち悪いは……禁句です、嫌われますよ」
言葉が出てこない、まずは命令違反を謝罪すべき?来ていただいた感謝を伝えるべき?
……わからない。
「……あーじゃあ私たちはそろそろ退散するとするよー、あとはお二人で」
「し、失礼します……」
あああ行かないでなんか気まずいいいい!!
必死に目で訴えかけるもハンジさんはウィンクをして医務室を出て行ってしまった。