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【進撃の巨人】人類最強と死にたがり少女【リヴァイ】

第5章 存在価値


アリスを追いかけて左翼側へ向かうと、そこは地獄絵図だった。転がっているのは何人もの仲間の遺体、そして無数の巨人の骸。

「クソっ………」

何処だ、アリス。無事で、いてくれよ……。柄にもないことを考えながらひたすら馬を走らせる。

「…………!!アリス!!」

3体ほどの巨人に囲まれたった1人で戦っていたのは、真っ赤な血に染まったアリスだった。

「……なんで、こんな時でも笑ってやがるんだ……あいつはっ!!」

立体起動に移り、3体の巨人のうなじを削ぐ。

「おい!!なにやってるんだ!!」

倒れた巨人の肩から降りてきたアリスは、ぼうっと草原に立ち尽くす。俺はアリスに詰めよった。全身に浴びているのは巨人の返り血が半分、自分の血が半分だろう。片腕の損傷が激しい。右半身の血はおそらくこいつの血だ。
それなのに、

「……?どうしたんです兵長、そんなに慌てて、」

あろうことか少女は、何事もなかったかのように笑った。
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