【進撃の巨人】人類最強と死にたがり少女【リヴァイ】
第5章 存在価値
ぎゅっとペトラさんに握られた手が、"あの日の記憶"と重なる。
『私たち同じシアル班なんだし、ねっ?仲良くしよっ!』
_____バシッ
「あ…………」
勢いよくペトラさんの手を払いのけてしまう。
「あっ、ごめんねアリス、急に馴れ馴れしくしちゃって……」
違う、ペトラさんは何も悪くない。襲ってくるのは罪悪感。
私が……私は、
「……すみません、先ほど体調も滞りなくと言いましたが、嘘をつきました。少し頭痛がするのでもう部屋に戻ります。明日は宜しくお願い致します。失礼いたしました」
一礼し、その場を去ろうとするとペトラさんが私の腕を掴む。
「アリス!!……あのね、私たちを、頼ってくれてもいいんだからね?」
振り返ることができない。